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《DFF》
【ロタティオン1 17歳のカルテ】 800円 新書 132P
25歳スコールと17歳バッツのお話。
北の果てにある荒廃した町の片隅。傭兵たちや闇商人たちばかりが集まるその町の片隅で、男たちの暴力と性の捌け口になるために置かれていた17歳の少年がいた…
非常に強度の暴力描写・性的描写を含みますので、苦手な方はご注意ください
(サンプル)
「……変な夢を見ちゃってさ。おかげで、芥子を飲む気になれなかった」
お前の夢だよ、とバッツは言う。
青年は思わず目をまたたく。
「へんだろ。誰か、名前を知ってるやつの夢みたの本当に久しぶりでさ、嬉しくって忘れたくなかった。それだけの話なんだけどな」
「どんな夢だった?」
「分からない。憶えてない。でも、確かにレオンだと思うんだけど、今よりずっと不安そうな顔してたよ」
どこかとても遠くで、とバッツは言う。どこか夢見るような口調で、うたうような口ぶりだった。
「お前がいて、草原があって、ひとりで歩いてる。呼んだら振り返りそうだと思った。それだけの夢だよ」
うれしかったなぁ、とバッツは屈託なく笑う。空色の目がきれいだった。片方の目の端が黒ずんで腫れていた。しばらく青年は口をつぐんだ。気づいて、空色の目に、ふと困惑の色がよぎる。
「どうしたんだ?」
「―――どうしてお前は、こんなところにいるんだ?」
目のふちに指を当てる。バッツは空色の目を見開いて、レオンを見上げた。
「どうしてって?」
「自分で望んで、ここに残るようなことを言った、と聞いたんだ。……何故だ?」
《遊戯王GX》
【みみのないうさぎ】 1000円 A5 156P 【完売いたしました】
ヨハ十&ALLキャラ シリアス・切ない 3/8オンリーにて発行
ある日、耳を切り取られたうさぎが見つかった… とつぜん聴力と声を失ってしまった十代にとまどう仲間たちと、耳をうしなったうさぎを取り巻くいくつかの謎。誤解とすれ違い、ディスコミュニケーション。そして、その向こうにあるものは。
”ヨハンは おれの みかた?”
挿画・装丁を”最後から二番目の真実”のイケコ様、デュエルシーン監修を”マヨヒボシ”の真夏マコト様に依頼。ヨハン×十代の、暗黒青春小説風長編本です。
(サンプル) 先に十代がもそもそと布団に入っていくのを確認してから電気を消す。自分もベットにもぐりこむと、なんだか妙にくすぐったい。十分に広いベットではある。が、こんな風に誰かと一緒にベットに入るなんて、何年ぶりだっただろうか。
落ち着かなくて、あっちに寝返りをうったり、こっちに寝返りをうったりする。向こうもなんだかしばらくごそごそしていたが、やがて、何故だか手を握られた。なんだろう? 思わず眼を開けて十代のほうを見ると、こっちも眼をあけたままだった十代の、とび色の目と、ばっちり視線が合ってしまった。手のひらを指がくすぐる。
《おれ じゃま?》
ああ、字を書いているのか、なるほど。
手のひらの感覚がそんなに鋭敏なはずもないので、字を読みとることは意外にむつかしい。手を握りかえしてこちらも字を書く。短い文章じゃないと伝わらない。
《じゃまじゃない》
《どうした?》
《へんなかんじ》
くすり、十代が笑った。息だけで。
《おれも》
(本文 32Pより抜粋)
「オレは十代の味方ですから」
「ミカタ?」
「ええと、なんていうのか、ほかになんにも言いようがないけど。そういう約束したんです。十代と」
けれど、自分はずっと十代の味方でいつづけることができなかった。ふいにそう思うと、苦い味が喉をこみあげるように錯覚する。
となりに十代がいる。好物を買ってきてやると、喜んで食べてくれて、笑ってくれる。そんな十代はいつもどおりだと思う。喋れないときも、聞こえないときも、十代は十代のままだと。
―――けれど、その声が思い出せなくなっている自分に気づいた瞬間、ぞっとする。
一日、また一日、十代という人間から、言葉が消えて行く。
その過程をとめることができない自分の無力さを思ったとき、叫び出したくなる衝動が、こみ上げる。
(本文 111Pより抜粋)
【DMAchronicle”姫君と龍の物語” 01・02 再版本】
1500円 A5 252P 【完売いたしました】
ヨハ覇・ノアモク中心 GX&DM混合ファンタジーパラレル (一部キャラ女体化含)
07冬コミックマーケットにて、01・02の上下巻で発行した小説本の再版バージョンとなります。
”皇国”の名を持つ古き大国、その白い塔に封印された呪われた少女と、放浪の旅に生きる美しき虹の龍。二人が出会ったとき、物語が生まれ、そして悲劇が始まった… 本格エピックファンタジー風パラレルです。
(サンプル) 「お前の気持ちは分かった。ならば私も分かろうとしよう。お前の言った、世界の広さとやらを」 「……」 「だが、この生き物は…… 痛ましい」 「どういう意味だ?」 少女の表情がゆれる。諦念というかさぶたがはがれおち、その向こうにあるものを、にじませた。 「ふるさとを遠く離れ、このような場所で死なすのは、哀れだ」 たった数日しか、生きられないのに。 ―――ヨハンにとっては、ほんの数日も、数年も、数十年も、ほとんど同じ意味だった。 朝に生まれ、夜に死ぬような、はかない命。そのような露命をどう思う。たった数日ならば同じだろうと、笑い飛ばすこともできるはずだった。 なのに、ヨハンは何も言わなかった。いえなかった。言葉もなく、少女のひとみと、その指先のひかりから、視線を離せない。 「返して来い。さもなくば、死ぬに死ねぬだろう」 手を伸ばす。指が触れた。
ちいさな蛍は、ヨハンの指に移った。
(本文88Pより抜粋)
【新世紀アイドルデュエル系】 146P B6コピー 《完売しました》
女体化・パラレル・ALLキャラ・コメディ中心 バトルシティにて発行
遊戯王GX×IDOLM@STERのクロスオーバー
ひょんなことからKCの出資のプロダクション、【573プロ】でアイドルのプロモーションを担当することになってしまった普通の決闘者、万丈目準。
プロデュエリストを目指す彼は、これもひとつの経験とアイドルのプロデュースを承諾するが、今回の企画でプロデュースされるのは、【デュエリストでありアイドル】である【デュエルアイドル】というまったくあたらしい形でのアイドルだった!?
アイドル候補生としてプロデュースを行うのは、三人。”史上最年少女性プロ”であるエド・フェニックス、I2社のペガサス会長の秘蔵っ子である”100年に1人の天才”ヨハン・アンデルセン、そして、”デュエル大好きな普通の女の子…?”である遊城十代の三名だった。
個性的過ぎる三人のアイドル候補生に振り回されつつも、万丈目サンダーPは【アイドルマスター】めがけて邁進する!
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