みんなでお風呂にいきました





「ぃいやっほーう!」
 歓声を上げるなり走っていった十代が飛び上がると、ばしゃーん、と盛大な水しぶきがあがる。すぐに浮かび上がってきた十代は、満面の笑みで、「ぷはぁ」っと息を吐き出した。髪についたしぶきを振りはらう。そして、こちらで待ち構えているヨハンたちのほうへと向かって、嬉しそうに手を振った。
「ほーら、こっち来いよ、ヨハン、ジムーっ! 気持ちいいぜぇー!」
「ちょっとアニキ、なんでオレたちのこと呼んでくれないザウルスー!?」
「そうだよー」
「だってお前らなんにもしないでも風呂入るじゃん」
 にかっと笑って言う十代に、押しかけ弟分二人は、むっ、としたような顔を見合わせる。それが皮切りになったらしい。二人が走り出したのはほぼ同時だった。
 ばしゃーん、ばしゃーん、と続いて二つ、水柱があがった。
「わー! 溺れるー!」
「溺れさせてやるドーン!」
「ふっふっふー、アニキー、泳げないんっすかぁー!?」
「ンなわけあっか…… 重い、重いってぇ!」
 わいわいとじゃれあっている若干三名。その横でやや困った顔で座っているヨハンに、「Hey」とジムがにかりと笑いかけた。
「なにためらってるんだ、ヨハン?」
「えー、あー、うーん、……えーと、なにコレ?」
「温泉だろ」
「いやぁ、聞いていたからわかるんだけどさぁ」
 目の前には、広大な大浴場が、広がっている。
 あちこちにはトロピカルな風に椰子の木が生え、風呂はほとんどプールのように広大だった。岩山があり、滑り台があり、場所によっては泡がジェットで噴出しているところ、滝のように湯が流れ落ちてくるところ、いかにも多彩だ。アカデミア名物、天然温泉大浴場である。さすが火山島に場所を構えているだけはある、ヨハンは半ば呆れながらに思う。そして、うろついている連中といえば、腰にタオル一枚を巻いたばかりの男子生徒ばかりである。腰タオルだけではなく頭からバスタオルを被っているヨハンに、十代は、いかにも不思議そうに眼をまたたく。
「なぁなぁーヨハンー、何やってんの?」
「何って…… あのさ十代、お前、マジで脱いでんの?」
「そりゃ脱いでるぜ。風呂だもん」
 あたりまえ、という口調で答える十代に、傍らの弟分どもが顔を見合わせる。うーん、うーん、と困惑しているヨハンの横で、こちらはばっちりと腰タオル一枚のジム。ニヤリと笑ってヨハンの背中をバンと叩く。
「ヨハン、男同士の裸の付き合いに慣れてないんだろ?」
「う」
「ええ、なんで?」
「Becouse,風呂文化ってのは日本特有のもんさ。北欧にも温泉はよく湧いてるが、水着を着て入るのが普通だ」
「なーんで? まどろっこしいなぁ。プールじゃねえんだから」
 きょとんとした口調で答える十代はぜんぜん分かっていない。うらめしげなじと眼で見るヨハンに、「ほーら」と笑って手を広げる。
「こっち来ーい、ヨハーン!」
「簡単に言うなよな……」
 ぶつぶつと呟くヨハン。他人の前で服を脱ぐだけでも抵抗が有るというのに、いきなり全裸の付き合いをしろと言われればそれは酷というものだ。横でニヤニヤと笑っているジムは野育ちらしくまるで気にしないようだが、こちとら、真面目な北欧人なのである。お膚を他人にたやすくさらすなどというのは想定の範囲外、さらに、全裸となるとなおさらのことだ。なんとも踏ん切りの付かない顔でためらっているヨハンに、ジムは「うーむ」と顎を押さえる。そしてふと、ニヤリと笑った。ヨハンはなんだか嫌な予感がした。
「……Como`n カレン!」
「ぎゃああああ!!」
 やっぱりかあ!!
 背後の茂みからいきなり飛び出してきたカレンが、ヨハンの被っていたバスタオルの端を咥える。ぐいと引っ張られればひとたまりも無い。そのままタオルを取られ、慌ててそっちに行こうとした瞬間、ひょいと足を攫われた。ジムだった。そのまま肩に俵のように担いだかと思うと、「Hey,十代&brothers!」と景気よく怒鳴る。
「今行くぜー!」
「おおうっ!」
「ぎゃーっ、ジム、ちょっとタンマ、うわ、うわああああっ!!」
 手足をじたばたさせて抵抗するのもむなしく、「おりゃあっ!」という気合と共に、ヨハンの身体が宙を舞う。
 次の瞬間、ばっちゃーん、というひときわ派手な水音が響き渡った。





「ううっ、ひでえよ、ジム…… ケツが……」
 哀れにも風呂の底にぶつけてしまったお尻を押さえているヨハン。「まぁまぁ」となだめているのは十代だ。笑いながらヨハンの頭をぐしゃぐしゃと撫でる。
「いくらなんでも無理やり全身ひっぺがすことないだろー!?」
「でも、そうでもしないとヨハン、湯冷めしちまったぜ?」
「オレにも恥じらいとかそういうもんがあるんだよぉ」
「友だちなのに、そんなん、気にしたってしょーがないだろー?」
 I think so. とジムはニヤリと笑う。その顔をヨハンはうらめしげに睨むが、十代はてんで気にしない様子だ。帽子を脱ぎ、眼帯代わりの包帯を外した顔が珍しいらしい。なんとも不思議そうにジムの顔をつくづくと見つめている。
「ジムのそっちの眼って、そうなってたんだぁ……」
「ん? まあな。あまり人に見せるもんでもないからな」
「モノ、見難くくないのか?」
「慣れりゃ同じさ」
「……あとさぁ、ジムの髪型って、マジンガーZの兜甲児に似てるよなぁ」
「なんだそりゃ?」
「あとタラバガニにも似てるー」
 言いながらも、十代の手はヨハンの頭をわしゃわしゃとかき混ぜている。何をやっているつもりなのか、いささかくすぐったい。「なんだよう」とヨハンが恨めしくいうと、「ん?」と罪の無い顔をして笑う。
「ヨハンの髪の毛って、ぬれると色が変わるなぁー」
「んー、そりゃあ、犬だってなんだって変わるだろ」
「でも、おれは変わんないよ?」
「アジア人は髪が太くて硬いからなぁ」
「もっと水かけたら、もっと緑色になるかな」
 やめろよ、とヨハンがいうのもむなしく、頭からたらいでお湯をばしゃーっとかけられる。しょっぱい。海の側らしく、水が塩を含んでるんだろう。目をしぱしぱさせているヨハンに「あれー」と十代が不満げな声を上げる。
「あれ、あんま変わらないや」
「さっきお湯には漬かったからだろ。次は水にしたらどうだ?」
「あ、そっか!」
「やーめーてーくーれ!!」
 ヨハンは大慌てで泳いで逃げ出す。そんなヨハンに、「あ、逃げたー!」と慌てて十代が追ってくる。その向こうだとカレンにくっついて遊んでいた剣山が、「どうしたドン?」と小首をかしげる。
「アニキ、最近ヨハンとばっかり仲良くしてるー」
 ぶくぶくと泡を吹きながら愚痴る翔。笑いながらジムが頭を撫でる。
「おい翔、英語だと、嫉妬のことを、”Green-eyed-monster”って言うんだぜ」
「どぉいう意味っすか〜」
「ヨハンもyouも、同じくらい危ないってことさ」
 茶目っ気たっぷりに目をつぶってみせるジム。うー、とたそがれる翔。何がなんだか分からない、という顔で、「そういえば、丸藤センパイも、ヨハンも、目が緑色ザウルス〜」と、カレンにくっついた剣山が呟いていた。


「ヨハンは力がありそうでいいなぁ。腕、太っと!」
「別にフツーだよ。そういう十代は、運動神経がいいわりに細っそいよなあ」
「なんか知らないけど、どんだけ運動してもさぁ、ぜんぜん胸板とか厚くなんないんだよ……」
「なんでだろうなぁ?」
「なんでだろう」
 呟きながら、今度むかったのは洗い場だ。ヨハンは持参してきたシャンプーを手にとる。木苺のマークがついたパッケージに、「お菓子?」と不思議そうな顔をする十代。「あ、これ、郷里の」とヨハンは答えた。
「ちょっと匂いがついてるけど、使い慣れてるからさ」
「ふーん、なんかときどきヨハンから美味そうな匂いがすんなぁと思ってたら、それだったのか」
「って、十代、ちょっとまておいおいおい!!」
 言いながら石鹸を手に取った十代に、ヨハンが思わず止めに入る。十代はきょとんと目を瞬いた。
「なんだよ?」
「何って、その石鹸、なんなんだよ!!」
「何って、フツーの牛乳石鹸」
 ほら、と見せる十代。だが、ツッコミどころはそこじゃない。
「今それで頭洗おうとしただろ!」
「え、なんか変?」
「変とかじゃない! お前、頭も顔も身体も同じ石鹸で洗うつもりかよ?」
 不思議そうに目をぱちくりと瞬く十代。髪の毛が濡れて癖が落ち、普段思っているよりも、いくらか髪が長いのだということが分かった。
「えー、昔からずっとそうしてるー」
「……マジかよ」
「わざわざ買うのめんどいじゃん、シャンプーとか、そういうの」
 道理で、とヨハンはあきれ返った。茶色っぽい髪はいつもガサガサした手触りで、ひどい跳ねがついているはずだ。だが、その割りに十代は肌がきれいで吹き出物の一つも無い。全身を同じ石鹸で洗っているとは思えないほどだ。
「わー、なんかヨハン、いっぱい石鹸持ってるなぁー! それ、全部使うのか?」
 興味津々な様子でヨハンの持ってきた《お風呂セット》をのぞきこむ十代。だが、実際は別に特別にたくさんあるわけじゃない。石鹸があって、シャンプーがあって、コンディショナーがあって、顔を洗うための洗顔料がある。使い慣れたモノが多いから、日本ではあまり見かけないハーブ系の香料のものが多い。何しろヨハンは色が白い分肌が弱くて、簡単に皮膚病になったり、ガサガサになってかゆくなったりしやすいのだ。その対策なのだからおしゃれというより生活必需品といったほうがいい。髪だって寝癖の酷い猫っ毛で、きちんとセットをしてやらないと、とんでもないことになる。そんな風に思っていて、ふと、ヨハンはピンと思いつく。頭の後ろに電球が光った気分。
「おい、十代」
「へ? ……ぶはぁっ!」
 振り返った瞬間、顔からシャワーをぶっかけられた十代は、悲鳴を上げた。
「ぎゃっ、な、何すんだよぉ!!」
「へっへっへ。ちょっとこっちへおいで〜。オレが髪の毛洗ってやるよ」
「別に平気だって、自分で洗えるよ!!」
「いやいやいや。ちょっと面白いことになるぜ、きっと!」
 あばれる十代を押さえ込み、犬を洗う要領でシャワーをぶっ掛け、片手にシャンプーのボトルを取る。ニヤリと笑ったヨハンの顔が鏡に写る。なんだか嫌な予感がする。あわてて逃げようとした十代を、ヨハンが押さえ込んだ。
「だーれーかー! ヨハンがいじめ…… うぷっ」
「助けを求めたってだーれもこないぜぇー!! おりゃ、観念しろっ」
 十代の口を押さえ込み、後ろからシャワーをぶっ掛けるヨハン。そして頭にシャンプーをぶっかけると、にわかにわしゃわしゃと洗い出した。



「What? これはなんだ?」
「コーヒー牛乳っすよ〜」
「はじめて聞くなあ…… カフェオレじゃないのか」
「ぜんぜん違うドン。ちなみにこっちはフルーツ牛乳で、こっちはクロレラ牛乳ザウルス」
「瓶に入ってないとダメなんっすよ。で、腰に当ててキューッと飲むのが日本伝統のルールなんっすよ!」
「Fantastic! そいつぁ面白そうだ! じゃあ、まとめて一本づつ……」
「だーめドン! 風呂上り一回につき一本だけと決まってるザウルス!」
「う…… うむむむむ。そいつは悩むなぁ」
 自動販売機の前で悩んでいる約三名。その三名に、後ろから、「おーい、おーい!」となんだか楽しそうな声が呼びかける。なんだろうと思って振り返るとヨハンだった。なんだか悪戯でも楽しんでるような顔で、後ろに誰かを隠している。頭からバスタオルをかぶせて。
「どうしたんだ、ヨハン?」
「なんっすか、その楽しそーな顔ー」
「ぅへへへへへ」
「なんか、すっごい顔ザウルス〜」
 美少年の看板が、音を立てて落ちそうな満面の笑顔。背後の謎のバスタオル仮面をぐいと前に押し出すと、「じゃーん!」というなり、いきなりタオルを剥ぎ取った。
「え?」
「う!?」
「What!?」
「ううう……」
 なんとも情けないうめき声。それを上げながら、登場したのは。
「じゃーん、アドバンスド・遊城十代ですっ!」
 なんとも情けない顔で視線を彷徨わせている少年…… ヨハンの言うとおりになら、十代のはず。だが、三人は、三人三様に絶句する。
「ど、どうしたっすかぁ、アニキー!?」
「うううううー」
「髪の毛、つるっつるのサラッサラだドン! どうしたザウルス、いつもの頭ー!?」
「十代がさぁ、いつもいっつも、全身石鹸で洗ってるっていうからさぁ。今日、ちょっとオレの手持ちのヤツを総動員してみたんだ。そしたらこうなっちまってさぁー。ふっふっふ…… 別人みたいだろ!」
 おれを見るなー、と絶叫しながらタオルを被ろうとする十代は、いつもはツンツンしている髪の毛が肩へさらりと流れて、ほとんど別人みたいだ。肩に触れるさらさらの髪は栗色、膚はつるつるしていて健康的な色。風呂上りのせいか、はたまた気恥ずかしさのせいか、桜色にいささか紅潮している頬が可愛らしい。やたらと恥しがって後ろに隠れようとする十代を、ヨハンは、満面の笑みで前へと押し出そうとする。
「いやぁ、ここまで変化するとは思わなかったから、オレもびっくりしたぜ!」
「ううう」
「ちょ…… 何やったんっすか、ヨハン!?」
「えーっとなあ、髪の毛の跳ねを落ち着かせるシャンプーつかって、コンディショナー付けて、それから最後に流さないヘアパックつけた。そいつは購買で配ってた試供品でもらったやつだったんだけどさあ、ほーらいい匂い。フローラル十代って感じ」
「フローラルって何だよおれそんなん許可した覚えはねぇー!! だいたいなんで自分に使わないでおれに使ってんだよヨハン!!」
「えー、だっておもしろいだろ、こっちのほうが。ちなみに肌もちゃんとお手入れ済みです」
「顔がツルツルしすぎて気持ち悪い…… なんか甘い匂いがする……」
 ぐったりしている十代に、なんだかやたらと嬉しそうなヨハン。へっへっへ、と笑いながら後ろから十代をはがいじめにしている。そして、三人を見回して、「感想は?」と嬉しそうに問いかけた。
「か…… 可愛いザウルス」
「う、うん。なんか、”はうぅ〜かわいいよ〜お持ち帰りぃ〜!!”って感じ!! かわいいよアニキ! 鉈もって鉈!!」
「意味わっかんねぇ……」
 ぐったりしている十代は、たぶん、普段なれないお手入れ攻撃に疲れきっているだけだ。あきれてみていたジムに、ヨハンが視線をよこし、ぐっと指を立てて見せた。ジムはやれやれと苦笑して、コインを投入した。がこんと音を立ててコーヒー牛乳が受け口に落ちた。



 
 その後、なんだかんだとさんざん弄繰り回された末。
「結論が、それか。Good job,十代」
「うー……」
 大浴場には付き物の居眠り部屋。すのこが敷かれ竹を編んだ枕が置かれたそこにさんざん大騒ぎしていたヨハンたちも、気付けばねころがってぐっすり寝てしまっている。そうして気の毒な十代はというと、気付けばサラサラの髪に合わせてピンで前髪を横別け気味に留められ、ヨハンの私物のフリルシャツを着せられ、さんざんな目にあった、としかいいようのない状態だ。ぶかぶかの白いシャツから鎖骨が覗いていた。こうやってみると、やっぱり十代はヨハンよりもいくらか小柄で細身なのだろう。……男としては絶対にうれしくない事実。弟分たちと一番に寝ていてあたりまえの十代がこんな場所で頭を抱えているのもそのせいに違いない。
 ジムは十代の頭に顔を近づけ、くん、と鼻を動かす。人工的なものではなく、天然の精油のものらしい、甘い匂いがした。
「いい匂いだ」
「うれしくないぜ……」
 なんでヨハンって、こういう女の子みたいなもんが好きなんだろう、と十代はがっくりと肩を落とす。
「なんでも、育ちのせいだというがなぁ。女家族で育ったから身なりに気を使うのは当たり前という考え方だとか聞いたが」
「おれ、別に全身石鹸でもいいのに…… フリルとかぜんぜんいらないのに……」
 ははは、と苦笑して、ジムは十代の頭をぐりぐりと撫でた。普段のぼさぼさ、ふかふかした感触とはまったく違う、しっとりとした手触りだった。どちらがいいかは趣味が分かれるところだな、と思う。
 ぶー、とむくれた目のまま、居眠りをしているヨハンを見ている十代。その視線はやや斜め上の辺り、虚空に焦点を当てていた。ふと気付いてジムは聞いてみる。
「なにかいるのか?」
「サファイア・ペガサスがヨハンのこと羽でパタパタあおいでる」
 想像するだけで微笑ましい光景だなあ、とジムは思った。自分には見えないから、なにやらうらやましい。ちょっとでも見えないか、と目を細めたりなんだりとしているジムに、十代は首をかしげる。
「見たいのか?」
「そりゃ、見たい。いつも精霊と暮らせるなんて、うらやましいに決まってるじゃないか」
「……」
 十代はふと、傍らを見る。膝の上を意識している。何かがいるらしい。膝に何かが乗っているのか、とジムは推察した。十代は、「アメジスト・キャットだよ」と答えた。
「ジムに伝言だって」
「ん?」
「《あんたいい男ね、仲良く出来なくて残念よ》だってさ」
 ジムは、思わず、笑みをこぼした。
「レディにお褒めいただけるとは、こちらこそ幸いだ、と伝えといてくれ」
「あ、《ありがと》だって」
「いいなぁ」
「なんとかならないかなあ」
 ぼやく。そんな十代がちょっとかわいかった。
「そりゃうらやましいが、Bat,おまえらがいてくれれば充分さ。きちんと伝言してくれるんだからな」
「そっかー?」
「そうさ」
 そうかあ、とどうにも納得がいっていない風に小首をかしげる。そんな十代はやっぱりかわいい。ジムは頭をぐりぐりと撫でた。なんだか甘いいい匂いがしたが、ジムはというと、普段の十代のようなぼさぼさの髪、お日様と草の匂いでも充分だがなあ、などということをぼんやりと思っていた。







なんかほのぼのした三期ネタ。
「十代はきっと全身石鹸で洗ってる」「ヨハンはなんかいい匂いのシャンプーとか使ってそう」というだけの話。
髪の毛を下ろした十代って、なんとなくレナ(@ひぐらし)ぽいのですけれども…… 「嘘だッ!!」も言ったしね。



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