あとがき


ああグロかった。(感想)
SF・推理・ホラー・ファンタジー、『スノウ・ドーム』読了お疲れ様です。謎と残酷に満ち溢れた物語にここまでお付き合いいただきありがとうございました。途中で嫌になって先にあとがきを読んでる人はごめんなさい。これは読んでて疲れる話だと思います……
以下、ネタバレ。
先にバラしておくと、この話にはイメージソースというか、パクり元が存在してます。飛浩隆の『ラギット・ガール』と、グレッグ・イーガンの『誘拐』です。
双方最近の傑作SFで(特に前者。強調しておく)、『自らの認識する他者と、その『他者自身』にはどれだけ差があるのか?』という疑問に対して、『違いは存在しない、もしくは違いは認識不可能である』と結論付けているSFです。『ラギット・ガール』はさらにそれを進めて『誰かの中に存在する認識像としての他者にも思考が存在する』という理論を打ち立ててしまっていたので、もう、初めて読んだ時にはショックもいいところでした。こんな考え方が世の中には存在したのか! と。
私は二次創作をやってて長いので、『誰かの思考回路を推測してみる』ってことが非常に多かったんですが、そういうときに自分の内部でその『誰かさん』が実際に生き生きと思考しているとまでは…… もしそれが実際だったとしたら、どれだけの残虐行為を繰り返してきたのかと思うと気が遠くなる思いでした。(笑)
てなわけで、登場人物は最終的には『トオル』一人だけ、誰も彼も虐待された少年の心の中に存在するものたちで、彼らが自分自身を救うために冒険する、という倒錯した冒険譚が出来上がったわけなんですが、まあ、反則モノのオチですいませんでした。イーガンや飛氏のファンでもなければ推測できないこのオチ…… ファン諸氏に『パクりじゃん』と指摘されたらどうしようとビクビクもんだったので、先にあとがきでバラしときます(笑
ちなみに登場人物にはいちおう名前があって、『おねえちゃん』の名前は『カザネ』、『彼』である絵葉書の少年は『カイ』という名を付けられてます。誰がどこでカザネになりトオルになりカイだったのか、と名前をつけて読み返してみると整理しやすいと思います。また、インデックスページのレイアウトは『階層』ごとに行を変えていますので、それも整理の手助けにどうぞ。
どうしても分からないという方がいたら解説編をつけようと思うので、拍手ででも連絡お願いします。

……しかし結局これ、SF・推理・ホラー・ファンタジー、どれだったんでしょうね?(苦笑)


BACK
TOP