2.
問題は、二つある。
男性ホルモン過剰で、ただでさえ性欲をもてあましている男子だけの集団の中に、『おんなのこ』が放り込まれてしまった、という事態である。
そしてもう一つは、猛本人が、自分自身の存在がどれだけ『アブナイ』ものなのか、まったく自覚をしていないということである。
「うう、いいじゃないかぁ、マコ姫ェ」
「よくないっ、それにその呼び方やめろって言ってるだろっ!?」
「だいたいさー、男子校の高校生活なんて、むなしいの極地だぜェ? そこに学園生活をストロベリーかつハニースウィートに彩ってくれるエンジェルが降臨したんだぜ? しかもロリの!」
「そこ強調するなよ! だから鳴神くんは、鳴神くんなんだってば! 僕らと同い年の男子なの! そこらへん分かってるの!?」
「分かっていても見た目がアレじゃあどうしようもないっ。マコ姫はオレらフツーの男のリビドーってもんを理解してないのよ!」
耕太郎の顔は、昼間の信のパンチを受けて、眼の周りがパンダのように腫れあがっている。
だがしかし梅雨雨前線を季節外れにも直撃したように陰鬱な表情の信に比べ、耕太郎の笑顔は明るい。むしろまぶしい。いい笑顔すぎた。
「お前はさあ、目の前にうまそーなケーキがあったらさあ、食欲をそそられねえ?」
「……中身はケーキというより、肉だよ? むしろマグロの赤身的な存在だよ?」
「それって分かってても、ほら、見て『美味そうだなー食いたいなー』と思うだけで日常のハリと潤いが違うのよ! 実際、オレ、鳴神がああなってからおハダのツヤとハリがぜんぜん違うもん。ほらほら、触ってみてよ」
「触らないよ!」
顔をむりやりに近づけてくる耕太郎を、信は必死に押しのける。青葉しげる古い家並みの間、ゆるい坂道を、レトロな学生服の男子高校生二人がじゃれあいながら道を歩いている。ソレだけを見れば、なんとも言えずのどかといえばのどかな光景である。
すでに放課後であった。
なにか用があるらしく、さっさと猛が下校した後で、信は早々に荷物をまとめた。それに声をかけたのが耕太郎で、ここまでくっついてきてしまったのはただの成り行きである。だがしかし、ある意味だとこれは非常に適切な展開なのではないか、と信は思う。
安藤・M・耕太郎は、問題のかなりの原因である。むしろ、クラスの癌である、と言ってもいい。
じとっ、とした眼でみる信に、耕太郎は口を尖らせた。
「なんだよー。オレが何したっていうんだよー」
「何もしてないって言えるのかよ。どの口が」
「鳴神にだってマコ姫に普段してるスキンシップ以上のことはしてない…… って!」
伸びてきた手を、すかさず信は叩き落とす。クラスに女子が出てきても、いまだに同性へのセクハラをやめない。ある意味見上げた根性である。
痛そうに手を押さえながら、さらに耕太郎はぶーぶーと口を尖らせる。
「だいたいさー、アレが鳴神だってのは、オレだってきちんと分かってるぜ?」
「分かってるんだったらあの対応は無いだろ。……僕がブルマ履いたってあんな反応なんて」
「する。マコ姫のブルマ超萌える」
……信は無言で耕太郎のむこうずねを蹴った。
ひーひー言いながらケンケンをしている耕太郎に構わずに、信は陰鬱にため息をついた。だからヤツは癌なのである。みんな、耕太郎の反応に釣られて、『猛がそもそもどういう人間だったのか』を、忘れそうになっているのだ。
だいたい、まだ入学して、一ヶ月前後しかたっていない学校だ。
クラスで皆お互いに交友関係を結びつつも、それぞれのキャラクターというものはまださほど確立していない。その上、猛は寡黙で静かなたたずまいのせいもあって、なにか独特の存在感はあれど、そこまで目立つという感じの生徒でもなかった。だから、もとから猛とあまり話すことが無く、『ああなって』初めて猛のことを意識し始めた生徒たちにいたっては、猛がはじめからああだったという錯覚を抱きかけている連中までいる始末である。
まちがいなく、『元がわかって』、あえてこういう行動をとっている耕太郎が、彼らの誤解を助長している。
「このままだと、鳴神くんも、クラスのみんなも、人生を間違えるよ……」
「間違えるって、どういう意味だよー?」
「だから鳴神くんは男なんだってば。男らしいっていうのがそもそもの鳴神くんなんだよ!」
力説する信。そもそも信は、知り合ったそのときから、自分の女の子めいた容姿へのコンプレックスもあって、猛への憧れめいたものを抱いていたのだ、と今となってつくづくと思う。
長身で筋肉質、寡黙だが存在感のあるたたずまい。多くを語らず、行動で語る。義の人であり勇の人だ。あそこまで『漢』というものを体現している人を、信は、猛のほかに知らなかった。
「でもあいつ、ぜんぜん行動パターン変わってないぜ」
痛そうにむこうずねをさすりながら、耕太郎は言う。
「前から『漢』らしかったんだったらさー、今だって同じはずじゃん。そもそもあいつ、自分のこと、『背丈が縮んだ』くらいにしか思ってないぜ?」
「……」
思わず沈黙する信に、耕太郎は、さらに口を尖らせる。
「向こうが態度変えなくて、オレはフツーにマコ姫にするみたいな対応してて、ほらー、ぜんぜん自然。問題なし。すごくナチュラル。すごくフツー」
「話がすりかわってるッ!!」
ちっ、と舌打ちする耕太郎。信はそんな耕太郎をじと目で睨みつける。
「だいたい、クラスのみんなが道を誤ったら、誰がどう責任をとるんだよ」
「責任ってなんだよ」
「みんながロリコンになっちゃったらどうするんだよ! 15歳にしてロリコンだなんて、人生の破滅じゃないか!」
信が言うと、耕太郎が、いきなり、すっと真顔になった。
押さえていた足を下ろし、仁王立ちになる。立ち止まる。信は思わず威圧されそうになる。
真顔になった耕太郎の目が怖い。
良く見ると日本人離れした飴色の眼の中、よく目立つ瞳孔が、なんとなく開いていた。
なんでいきなり瞳孔が開くんだ?
驚く信に、ずい、と耕太郎が詰め寄った。
「……ロリが人生の破滅、だって?」
「え?」
思わずあとずさる信。耕太郎が、ずいと踏み出す。
「もう一回言ってみろ。ロリが、人生の墓場だって? ダンテの地獄に置けるコキュートスだって? 仏教でいえば不毛の極寒地獄だって?」
「……え、そんなこと、言ってな」
「違うッ! 断じて違うッ!!」
道の真ん中で仁王立ちになり、大音声を発する耕太郎。信は思わずすくみあがる。
そんな信の肩をグイと掴み、耕太郎は低く抑えた声を出す。地獄の底からはいあがるような声である。
「なあ蓮室ぉ、お前はロリのなんたるかを理解してねぇんだよ…… 分かるか……? ロリの語源は『ロリータ』、元はナボコフの小説である原題直訳『海辺の王国』のヒロインに派生する。だがな、本来のロリータの源泉はエドガー・アラン・ポーにある。かの不遇の文豪が著した美と愛の境地、傑作である『アナベル・リー』にこそ、近代におけるロリっ子の系譜はスタートする」
信は呆然としながら、とうとうと語り続ける耕太郎の演説を聞くしかない。
普段勉強をぜんぜんしていない耕太郎が、いったいなんでここまで雄弁なのか。むしろ衒学的なのか。
「それ以前にも、『ヴィルヘルム・マイスターの修行時代』を書いた作家ゲーテは、作中で不遇のロリっ子ミニヨンの遍歴を描くことによって、かの美しい『君よ知るや南の国』という傑作をかきあげた。そしてゲーテは老境の70にいたっても、17歳のロリっ子に恋して『マリエンバートの哀歌』を書くほどにロリっ子を愛していた! 分かるか蓮室、ロリってのはそもそも詩人たちの詩情の源泉であり、美のイデアであり現世に現れたミューズに他ならない! ロリっ子はただの凡人に過ぎないオレたちのリビドーを、美と詩の境地にまで引き上げてくれる現世に降り立った天使であり妖精であり子悪魔(デモニェット)なんだよ!!」
何を言っているのか、控えめに言ってもさっぱり分からなかった。
だが、とりあえず耕太郎がなにかすごく熱いものを、『ロリっ子』に対して抱いているということは分かった。
分かったが――― だがしかし、相手は、鳴神猛なのである。
いかに可愛くても男だ。むしろ、『漢』だ。
どう考えても耕太郎は道を間違えている…… 控えめにいって、耕太郎一人が間違えるならいい。だがそれに引きずられて、他の男子生徒たちもが猛にたいしてヨコシマな眼差しを注いでいるというのが問題なのである。
だがしかし、ここまでヒートアップした耕太郎への対応は、信の手に余った。
「はるか過去をさかのぼればギリシャ・ローマ時代、青春の女神と言われたへべもロリっ子だった! 彼女への愛は青春の輝きへの表れとされて、宴席で裾を踏んで転んでしまうというどじっ子っぷりにいたっては現代にまで通用する汎用性を秘めていた! つまり、ロリっ子プラスドジ、ロリっ子プラス子悪魔、ロリっ子プラスツンデレ、ロリっ子プラス素直クールってのはすべての男のY染色体むしろ人類そのもののDNAに書き込まれたものにほかならな」
「ね、ねえ、安藤くん!」
もう、どうしようもない。信は半ばヤケクソで、むりやりに耕太郎の演説をぶちきった。
「あそこに美人がいるよ!」
「むっ!?」
われながら、ベッタベタの手だった。
目をつぶってあさっての方向を指差す。無論、そんな生易しい方法で、耕太郎の気を長く引けるとは思わない。
だが、一瞬でも隙を作って、その間になんとか対応を……!!
そう思っていた信だが。
目の前で、耕太郎の顎が、カッコーン、と落ちるのを見てしまった。
「え?」
声も止まった。動作も止まった。耕太郎はフリーズした。
いったいなにがあったのかと、信はそろりと顔を上げる。耕太郎の肩越しに、自分が指差した方向を見る。
同時に、信の口も、ぽかんと開いた。
……なんだか、不思議なものが、そこにいた。
それはうら若き女性だった。年のころなら20を越したくらいだろうか。けれど、まだ『大人の女』と言うには清楚すぎるたたずまいは、『乙女』と言うどことなく古風な言葉がふさわしいように思えた。
『乙女』を英訳すると、『メイド』となる。
文字通り、それは、メイドであった。
二人の視線に気付いた女性は、くすくすと可笑しそうに笑い、軽く頭を下げる。そんなしぐさにもどことなく上品さがあった。言うなれば、たたずまいそれ自体が清楚で上品で、そして、同時にどこかしら儚くもあった。
身長はさほど高くはあるまい。だが、ほっそりと痩せているせいと、頭が小さいせいで、本来の見た目よりもすらっとして見える。その古風な服装も原因の一つだろう。白いスリーブと衿のついた、レトロなデザインの茄子紺のワンピース。そしてその上から身に付けた、過剰ではない程度にレースの付いた白いエプロン。腰の後ろでリボン結びにしているせいで、腰の細さが強調されている。頭には同じく白いレースのついたカチューシャ。それが、きれいな銀色の髪を、邪魔にならないようにおさえている。
腰までありそうな長い髪は銀髪で、蒼い眼をしていた。
色がとても白かった。それこそ、『雪のような』という形容がそのまま当てはまるような、淡雪のように儚げな白さだった。
ちょっと垂れ眼気味で、どことなく眠たそうな目つきが、逆に警戒心を削ぎ、人を安らがせるような雰囲気があった。氷のように蒼い眼をふちどるまつげもまた銀色だ。すっきりとした頬と、通った鼻筋。けれど、やや薄めの唇と細い顎が、その整った顔立ちに一抹の儚さと清らかさを加える。たとえるなら、そう、どことなく中性的な、とでも言うような。禁欲的といってもいいほどのストイックな風情が、また、そのレトロな服装に似合っていた。
乙女だった。
清らかな乙女、という言葉をあまりにわかりやすく体現させていることといえば、ブリタニカ大辞典のカットに加えてもいいくらいだった。
しかも、彼女は微笑んでいるのだった。片手に買い物バックをさげ、そこから長ネギを一本はみださせて、控えめな微笑をこちらに向けているのだった。
呆然と口を開けた二人に向かって、またくすりと微笑むと、今度はにこにこしながら小さく手をふった。
ごめんなさい、悪気は無いんです。ただ、ほほえましくって…… という感じであろうか。
そのまま、彼女は長いスカートの裾を返し、すたすたと坂を上っていく。黒い革のストラップシューズ。脛の半ばほどまであるスカートの裾から、白いストッキングをはいた細い足首が見える。紺色のスカートと白いエプロンを翻し、彼女はゆっくりと坂を上っていった。
……いや、あれ、何?
「メイドさんだ……」
耕太郎が、呆然と呟いた。
「世界萌えレッドデータブックに、すでに『絶滅』と記載されていたはずなのに…… 今じゃ純血種のメイドさんは、実在してないはずなのに……」
奇跡だ、と耕太郎は呟く。
「ロリっ子ブルマに続いて、メイドさん…… ありえねえ。ここはどこだ。ギアナ高地か……? いつのまに鶴岡町はロストワールドになったんだ……?」
ギアナ高地にいくとブルマを履いた女の子とかメイドさんがわんさといるとでも言いたいんだろうか、と信は疑問に思った。
そのあたりで、ようやく我に返った。
「あれ、この辺にメイド喫茶…… とかってあったっけ?」
それともコスプレ…… と呟きかける信に向かって、いきなり振り返った耕太郎が、くわっと眼を見開いた。
また瞳孔が開いていた。
「お前の目は節穴かぁ、蓮室ォ!!」
「え? へ?」
「あれは本物のメイドさんだッ! 断じて類似品や模倣品なんかじゃねぇ! オレには分かるっ! 魂が告げた! あれは今じゃフィクションの中にだけ姿を残して、地上から絶滅したはずの『本物のメイドさん』だ!?」
「え、あの、その」
頭が混乱してまともな反応が返せない信に、耕太郎はものすごい勢いで肩を掴む。がくんがくんと前後にゆさぶりはじめる。
「蓮室ォッ!! お前みたいな鈍感な人間が自然破壊をもたらしてるんだよッ! なんで感動しねーんだよ! お前は本物の野生のトキが空を飛んでいるのを発見しても感動しないとでも!? 見損なった!!」
……トキ?
「トキってのはアレだ。ニッポニア・ニッポンという学名を持つあの鳥だ!」
親切に注解を入れてくれる耕太郎だが、しかし、話はぜんぜん分かりやすくならない。
『メイドさんと朱鷺の関係』というあまりにループした論旨の発展。処理のおいつかない信の思考がもはやフリーズしているうちに、耕太郎は、感動の涙をぬぐい、ポケットから出したハンカチで、チーンと鼻をかんだ。そして、そそくさとポケットからデジカメを取り出す。なんでデジカメをもっているんだろう、と、信は麻痺した頭の中でぼんやりと思った。何時も携帯してるんだろうか?
「行くぞ、信! はやく追わないと…… オレたち、野生のメイドさんを絶滅のリストから取り除けるかもしれない!」
「え、え?」
「世の中にはなぁ一回絶滅したと思われていたけどまた発見される生き物だっているんだよ! オレは全世界のメイド愛好者のためにも、自然のメイドさんの生存を学会に報告しないと!」
「が、学会ぃ?」
もはやあいた口がふさがらない信の前で、耕太郎は走って坂を上っていく。それを見てすぐに我に返り、慌てて後を追う。まずい。あのままの耕太郎をほうっておいたら、あの女性に迷惑をかけかねない!
女性は目の前で和風の家の玄関をくぐっていった。インターフォンを押していないところを見ると住人なんだろうか? 耕太郎がそのまま玄関へダッシュし、インターフォンを押そうとする直前で、信はなんとかその腰にしがみついて、耕太郎を地面に引きずり倒す。
「冷静になって安藤くん! 知らない人の家にいきなり入ったらそれは犯罪だよ!」
「いきなりじゃねぇオレはちゃんと挨拶して入る!」
「そういう問題でもないッ!!」
だって、この家は――― と言いかけて、見上げた信は、見てしまった。
その家の玄関の、表札を。
そこには……
『鳴神』と、名が、書かれていた。
唖然とする二人の前で、庭のほうから、ひとりの老人がひょこんと顔を出す。
「ほ? 蓮室殿か。そちらは…… どなたかかの。うちの玄関でそんな格好をして、いったいどうなされた?」
鳴神重次郎。猛の祖父だ。小柄な老人は前と同じ作務衣姿で、不思議そうに小首をかしげ、二人を見る。信はなんとも声が出ない。
「え、あの、いま、そこに……」
「メイドさんがいませんでしたかッ!?」
くわっ、と眼を見開いて耕太郎が絶叫する。信があわてて口をふさぐも、すでに遅い。
メイド、という言葉を聞いて、重次郎が目を丸くした。
ああ、遅かった。こんな胡乱な台詞を聞かれてしまって…… と信が思ったのと、ほぼ同時。
重次郎が、ぽん、と手を叩いた。
「おお、お前さんも、メイドさんの愛好者かね!」
……信の思考が、一瞬、フリーズした。
「……え?」
重次郎は、なんとも嬉しそうに、にやぁ、と笑った。
「おいおい、モモコさんや! ちょっと来てくだされ!」
「はい、旦那様」
涼やかな声が答えて、誰かがぱたぱたと走ってくる気配がする。そして二人は見た――― 重次郎の後ろから、さきほどの銀髪の女性が顔を出すのを。
彼女は、おっとりとした蒼い眼を、丸くする。
「あら、さきほどの……」
「モモコさんや、お客さんだよ。お茶を入れてくれんかね」
「かしこまりました、旦那様」
微笑んで答えるその女性。『旦那様』ってなんだろう、と信は思う。
「あ、その前に、自己紹介をしなされ」
「よろしいのですか? 私風情が……」
「いやいやいや」
にやあ、と笑ってメイドさんを前へと手招く重次郎。その満面の笑みには、秘蔵の宝物を人様に自慢するような色がたしかにある。それすらさらさらと清楚に笑ってながし、メイドさんは長いスカートの裾をつまんで、優雅にお辞儀をした。
「私、この鳴神邸に3日前よりお仕えすることになりました、山田モモコと申します。しがないメイド風情ではございますが、どうぞこれからお見知りおきを」
顔を上げ、にこり、と微笑む。
まるで北極海に浮かぶ氷山のような、透明な彩をたたえた蒼い瞳。
感涙に咽ぶ耕太郎の傍らで、ただただ信は呆然とした。
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